『2020年は統率者の年』
ウィザーズがこう述べたように今年はEDHにおいて様々な変化の生じた革新的な年だった。そこで今年起こった大きな変化を簡単に上げ今年の締めといきたい。

①1月24日テーロス還魂記発売

登場するや否やスタンダードからレガシーまで席巻し、ついにはスタンダード禁止となった《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が印象的なこのパックにおいてEDH環境に大きな変化を生んだのは《タッサの信託者》、《死の国からの脱出》の二枚だ。

前者は《Demonic Consultation》《汚れた契約》との組み合わせによって今やcEDHにおける最もメジャーな勝ち手段となった。
それまで多くのデッキで使われていた《研究室の偏執狂》というカードを過去のものとした《タッサの信託者》は2020年を代表するカードと言っても過言ではない。

令和の《ヨーグモスの意志》である《死の国からの脱出》は前者程ではないがこれもc EDHにおける代表的勝ち手段となった。《思考停止》と《ライオンの瞳のダイアモンド》を用いライブラリーのカードを好きなように使い倒すこのカードは近年躍進を続ける赤という色の評価をさらに引き上げた一枚だ。


②4月17日イコリア:巨獣の棲処

後述の《閃光》禁止と時を同じくして『イコリア:巨獣の棲処』が発売された。ヴィンテージ禁止カードを排出してしまったメカニズム相棒やゴジラコラボが印象的なこのパックからEDHにもたらされたのは意外にもその派生デッキ、統率者セットからだった。

例年8月に発売されていた統率者デッキだが流石は統率者の年、4月9月11月の計3回合計9個もの統率者デッキが発売された。
その第一弾、イコリア統率者デッキ5つのデッキに入っていたのが統率者ピッチスペルメカニズムである。

『あなたが統率者をコントロールしているなら、あなたはこの呪文をこれのマナコストを支払うことなく唱えてもよい。 』

特に対象変更の赤《偏向はたき》、否認の青《激情の後見》、クリーチャー追放除去の黒《致命的なはしゃぎ回り》の3枚は各色を含むジェネラルに標準搭載されている

統率者ピッチ、そして後述の《閃光》禁止により環境に何が生じたか、それは環境の低速化である。
ピッチスペルの増量によりオールインデッキは相対的に弱体化し、《トリトンの英雄、トラシオス》&《織り手のティムナ》のように堅実にアドバンテージを取れるジェネラルが強くなった。

またゲームが長引くにつれ土地を毎ターン置くことの重要性が増し、土地の枚数を増やす構築が増えた。
統率者ピッチは自分のジェネラルでなく他人のジェネラルをコントロールしていても打てる為、《金粉のドレイク》のようなコントロール奪取の価値も上昇した。


③4月20日《閃光》禁止

2017年4月24日に禁止解除となった《変幻の大男》との組み合わせ、所謂ハルクフラッシュはインスタントタイミングによる勝利を行える点からcEDHにおいて最も意識しなければならない勝ち手段だった。
最強のジェネラルと名高い《トリトンの英雄、トラシオス》&《織り手のティムナ》を中心に採用されていたこの2枚の組み合わせは前述の《タッサの信託者》も組み込まれ、さらに脅威が増してきたタイミングでの禁止だった。一生帰ってくんな。


④ 11月20日統率者レジェンズ

統率者の年を締め括る統率者レジェンズは統率者戦をリミテッドで出来るという初のパックだ。これによって今まで統率者戦をプレイしたことの無い人も気軽にプレイすることが出来、EDHの布教に大きく貢献した。

このパックの目玉となったのは《宝石の睡蓮》だ。ジェネラルにのみ使用できる《Black Lotus》であるこのカードは統率者ピッチの発売以降環境の中心となっていた軽いジェネラルにより劣勢となっていた重いジェネラルを強化した。
また相手のドロー、サーチを自分のリソースに変える《船殻破り》、《敵対工作員》により自らのデッキのドローやサーチの採用を見直すこととなった。クリーチャー除去の価値も上昇し青の数少ない除去である《猿術》や《急速混成》の採用率も上がった。


・パルンニヴ=ミゼット
上記を経て2020年12月31日現在の構築


①構築
土地33枚
沸騰する小湖
霧深い雨林
乾燥大地
汚染された三角州
溢れかえる岸辺
血染めのぬかるみ
樹木茂る山嶺
虹彩の願望
Volcanic Island
蒸気孔
神秘の聖域
訓練施設
シヴの浅瀬
滝の断崖
灼熱島嶼域
統率の塔
宝石の洞窟
セファラドの円型競技場

島12
髑髏砕きの一撃
海門修復

マナ加速15枚
0
宝石の睡蓮
水連の花びら
魔力の墓所
モックスダイヤモンド
金属モックス
オパールのモックス
1
太陽の指輪
2
イゼットの印鑑
秘儀の印鑑
独創のタリスマン
Copy Artifact
波止場の激浪者
3〜
連合の秘宝
ファイレクシアの変形者
金粉の水連

妨害25枚
否定の契約
精神的つまずき
白鳥の歌
頑固な否認
払拭
秘儀の否定
遅延
マナ吸収
対抗呪文
否定の力
激情の後見
意志の力
偏向はたき
誤った指図
水没
急速混成
猿術
乱動への突入
サイクロンの裂け目
紅蓮地獄
金粉のドレイク
船殻破り
Mistic Remora
呪われたトーテム像
リスティックの研究

サーチ7枚
ギャンブル
神秘の教示者
目くらましの呪文
商人の巻物
発明品の畝り
加工
粗石の魔道士

ドロー10枚
ギタクシア派の調査
渦まく知識
選択
師範の占い独楽
大慌ての探索
噴出
時のらせん
時を超えた探索
精神を刻むもの、ジェイス
時の支配者、テフェリー

勝ち手段2枚
好奇心
知恵の蛇の目

その他7枚
遵法長、バラル
呪文滑り
時間操作
荊州占拠
時間の熟達
運命のきずな
時間への侵入

《発明品のうねり》や《加工》等で《宝石の睡蓮》にアクセス。4ターン目にジェネラルを着地させ妨害と追加ターンで《好奇心》を目指すというのが現在のプラン。追加ターンをより強く打つ為PWまで採用している。本来であれば《時間のねじれ》を採用したいが《偏向はたき》を重く見ているため《時間への侵入》をとっている。統率者レジェンズ以降あまりゲーム出来ていないので、妨害の種類やクリーチャーの枚数はまだまだ検討が必要である。


・まとめ
今年一年はまさに統率者の年と言えるような内容だった。今回はあげなかったが再録禁止カードの高騰も大きな話題を呼んだ。激動の一年であったが来年もまたEDHを楽しんでいきたい。


大変なカードが来た。そう《Jeweled Lotus》だ。このカードの健全性について物議が交わされているが、それについては触れないし興味もない。あるのは《パルン、ニヴ=ミゼット》というジェネラルの強さの追求だけだ。

トリプルシンボル×2という伝説のクリーチャーの中でも最大クラスのシンボル数を持つ(他は知らん)このジェネラルは、このカードによって大幅な強化を受けた。

以前から《睡蓮の花》を《発明品のうねり》でサーチすることによってジェネラルキャストを行うギミックを中心にデッキを組んでいた。それについての解説は以前の記事を参照していただきたい。

https://ryo1zzet.diarynote.jp/202004292205363618/


さて、今回の新ロータスは《睡蓮の花》と比べ何が変わったか、それはデッキから直接出さずとも《Black Lotus》として機能する点だ。これにより以前までの《睡蓮の花》アクセスカードに加え、《加工》、《粗石の魔道士》もキープ基準にカウント出来る様になり、大幅にキープがし易くなる。


①構築
土地33枚
沸騰する小湖
霧深い雨林
乾燥大地
汚染された三角州
溢れかえる岸辺
血染めのぬかるみ
樹木茂る山嶺
虹彩の願望
Volcanic Island
蒸気孔
神秘の聖域
訓練施設
滝の断崖
灼熱島嶼域
古えの陵墓
統率の塔
宝石の洞窟
セファラドの円型競技場

島12
髑髏砕きの一撃
海門修復

マナ加速18枚
0
Jeweled Lotus
水連の花びら
睡蓮の花
魔力の墓所
モックスダイヤモンド
金属モックス
オパールのモックス
1
太陽の指輪
魔力の櫃
2
友なる石
イゼットの印鑑
秘儀の印鑑
独創のタリスマン
Copy Artifact
波止場の激浪者
3〜
連合の秘宝
ファイレクシアの変形者
金粉の水連

妨害22枚
否定の契約
精神的つまずき
白鳥の歌
頑固な否認
払拭
秘儀の否定
遅延
マナ吸収
否定の力
激情の後見
意志の力
偏向はたき
モグの分捕り
水没
急速混成
乱動への突入
サイクロンの裂け目
紅蓮地獄
Mistic Remora
呪われたトーテム像
リスティックの研究
締め付け

サーチ8枚
ギャンブル
神秘の教示者
親身の教示者
目くらましの呪文
商人の巻物
発明品の畝り
加工
粗石の魔道士

ドロー11枚
ギタクシア派の調査
渦まく知識
思案
選択
師範の占い独楽
Wheel of fortune
大慌ての探索
噴出
時のらせん
宝船の巡航
時を超えた探索

勝ち手段2枚
好奇心
知恵の蛇の目

その他5枚
呪文滑り
時間操作
荊州占拠
時間の熟達
運命のきずな


②前回との差異

7枚の変更
in
《髑髏砕きの一撃》
《海門修復》
《訓練施設》
《Jeweled Lotus》
《急速混成》
《加工》
《粗石の魔道士》

out
《島》
《シヴの浅瀬》
《硫黄の滝》
《火想者の器》
《横揺れの地震》
《定業》
《遵法長、バラル》


・《髑髏砕きの一撃》《海門修復》
マナフラ受けアンタップインランド、偉いぞ。ニヴ居ればどっちも除去になる、凄いぞ。

・《訓練施設》
ついに来た対抗色バトルボンドランド。バトルランドも早く…

・《Jeweled Lotus》
1万円のウイスキーボトル我慢すれば買えるぐらいで収まってくれ。foilは兜脱いだ。

・《加工》《粗石の魔道士》
ニヴ着地後は大体独楽になりそう

・《急速混成》
サーチ邪魔する黒3マナがやかましいため

リストラ
・《島》《シヴの浅瀬》《硫黄の滝》
《噴出》、《神秘の聖域》の関係から島はあまり減らしたくないので相対的に弱い多色土地が抜けた。Lotusのおかげでより赤マナ使わなくなりそうだし

・《火想者の器》
マナファクトも強くなってきたしいい加減このゴミを外すことを決意

・《定業》
枠の問題につき相対的に弱いこれが外れたため

・《遵法長、バラル》
枠の問題。戻したい

・《横揺れの地震》
《目くらましの呪文》対応という利点はあるが、土地の枠で除去できる《髑髏砕きの一撃》が来たので


③終わりに
統率者レジェンズはEDH環境をガラリと変えるだろう。今回の構築を叩き台に新環境にもついていけるよう研鑽していきたい。


時は「ゼンディカーの夜明け」発売間近。
スタンダードのローテーションと共にやってきたこのセットには土地として置ける初の呪文を始めとした魅力的なカードの多数存在するエキスパンションだ。

我が【パルン、ニヴ=ミゼット】も新カードの恩恵を享受することが出来そうだ。(久しぶりに…)
よって数ヶ月ぶりに現在の構築を載せて久しぶりに更新稼ぎを行うことにした。


土地33枚
沸騰する小湖
霧深い雨林
乾燥大地
汚染された三角州
溢れかえる岸辺
血染めのぬかるみ
樹木茂る山嶺
虹彩の願望
Volcanic Island
蒸気孔
神秘の聖域
硫黄の滝
シヴの浅瀬
滝の断崖
灼熱島嶼域
古えの陵墓
統率の塔
宝石の洞窟
セファラドの円型競技場

島13

マナ加速19枚
0
水連の花びら
睡蓮の花
魔力の墓所
モックスダイヤモンド
金属モックス
オパールのモックス
1
太陽の指輪
魔力の櫃
2
友なる石
イゼットの印鑑
秘儀の印鑑
独創のタリスマン
Copy Artifact
波止場の激浪者
遵法長、バラル
3〜
連合の秘宝
火想者の器
ファイレクシアの変形者
金粉の水連

妨害22枚
否定の契約
精神的つまずき
白鳥の歌
頑固な否認
払拭
秘儀の否定
遅延
マナ吸収
否定の力
激情の後見
意志の力
偏向はたき
モグの分捕り
水没
乱動への突入
サイクロンの裂け目
紅蓮地獄
横揺れの地震
Mistic Remora
呪われたトーテム像
リスティックの研究
締め付け

サーチ6枚
ギャンブル
神秘の教示者
親身の教示者
目くらましの呪文
商人の巻物
発明品の畝り

ドロー12枚
ギタクシア派の調査
渦まく知識
思案
定業
選択
師範の占い独楽
Wheel of fortune
大慌ての探索
噴出
時のらせん
宝船の巡航
時を超えた探索

勝ち手段2枚
好奇心
知恵の蛇の目

その他5枚
呪文滑り
時間操作
荊州占拠
時間の熟達
運命のきずな

①EDH環境の変化

コロナウイルスによる世界の激動、スタンモダンレガシー等における相棒によるゲーム感の激変と時を同じくして、今年の4月半ばから後半にかけEDH環境にとても大きな変化が2つ起こった。《閃光》の禁止と《偏向はたき》、《激情の後見》の登場だ。

2ターン目でのインスタントkillが現実的であった《閃光》+《変幻の大男》のコンボ、所謂ハルクフラッシュは実現不可能となり、赤、青をそれぞれ含むジェネラルなら使わない理由が無いとまで言えるピッチスペルによるコンボの牽制。この2つによって環境に何が生じたか、それはゲームの低速化とそれに伴うコンバット機会の増幅だ。

前回構築を載せた4月末にはこれらの変化の様子を見ていた段階であったが早半年、環境についていくため数枚のカード変更を余儀なくされた。


何故コンバット機会の増加が問題となるのか、そうレシピを見ていただければお気づきになると思うのだがこのデッキクリーチャーの数がめちゃくちゃ少ないのである。

デッキ内のクリーチャーは《波止場の恐喝者》と《ファイレクシアの変形者》のたった2枚。他のデッキならブロッカーとなってくれるはずのジェネラルも早く場に出る気の一切無い狂気のシンボル×6。いくら初期ライフが普通の倍あろうとも3人からガラ空きの場をぼかすか殴られればほんの数ターンで風前の灯だ。ではどうすれば良いのか?答えは簡単、クリーチャーの増量と全体除去の投入である。


②変更点
前回と変わったのは4枚。
 IN
《遵法長、バラル》
《呪文滑り》
《横揺れの地震》
《水没》

 OUT
《時間のねじれ》
《墓掘りの檻》
《倦怠の宝珠》
《意外な授かり物》

クリーチャーの増量と言ってもそもそも何故、こんなにもブロッカーの数が少ないのかと言うと根本的にデッキの方向性とクリーチャーというカードタイプが噛み合っていないからである。
ジェネラル降臨後は全てのインスタントソーサリーのカードパワーが飛躍的に上昇するしアーティファクトはジェネラル着地までの速度を早める。妨害能力を持つ置物は、他家の速度こちらが間に合うまで遅らせる。これらの仕事をこのカード達ほどのレベルでこなすクリーチャーは赤と青にはほぼいないのだ。
今回は居ない中でも比較的マシであると考える《遵法長、バラル》、《呪文滑り》を採用した。

・《遵法長、バラル》
スペルのマナコストを一つ下げ、打ち消しにルーティングを付与する。ジェネラル着地までは3あるタフネスで細かい攻撃を防ぎ、後半は攻めと守りをサポートする魅力的な一枚。

・《呪文滑り》
4という高いタフネスとニヴを守る可愛いやつ。《発明品のうねり》が実質除去避けになる。

・《横揺れの地震》
以前から増やしたいと考えていた全体火力を増加した。ニヴを焼かないようなXで打ちつつ追加のバーンで盤面を一掃したい。地味に《目くらましの呪文》対応。

・《水没》
枠の問題で外していたが、ピッチは可能な限り入れたいのとライフを守る意味でも戻した。

外したカード
・《墓掘りの檻》
強力だが《閃光》禁止後は目に見えて聞く相手が減ったため削除。

・《倦怠の宝珠》
《タッサの信託者》を始めとする様々な強力カードに聞くため入れたいが枠の都合で泣く泣く削除。この枠は常に探していきたい。

・《意外な授かり物》
7ドロー系のドブンパターンが発生しにくいデッキの上、ジェネラル着地後ではヘイトが上がり過ぎてしまう上、他家にワンチャンを作ってしまうというカードの性質上欲しい時だけサーチすれば良いという考えになったため《Wheel of fortune》一枚に絞った。本当は《Timetwister》にしたいのでスパチャお待ちしてます。

・《時間のねじれ》
《偏向はたき》の登場により激しく弱体化してしまったため解雇。今までは《誤った指図》という入っていてもおかしくはないレベルのカードのみが裏目であったが、《偏向はたき》という入っていないとおかしいレベルのカードが登場したことによってこのカードは《トレストの密偵長、エドリック》や《龍王オジュタイ》のような追加ターンスペルの枚数が必要なデッキ以外ではリターンに対し、リスクが高すぎるカードに成り下がってしまったと考える。

③終わりに
今年は統率者の年と公式が謳うだけあり、数多くの変化がEDHに生じた。そしてまだまだ「ゼンディカーの夜明け」、そして「統率者レジェンズ」が控えている。
様々な魅力的なジェネラル、強力なカード達が生まれる中で今後も《パルン、ニヴ=ミゼット》という大好きなジェネラルのベストな構築、そしてベストなプレイを出来るよう研鑽していきたい。
最近友人達とdiscord EDHをよく行っている。EDHをやる敷居頻度共に格段に良くなったので今まで使ってみたいと感じたジェネラルを取っ替え引っ替え使って研究している。(許可取って高いとこはプロキシですが)

《蝗の神》、《伝承の語り部、チュレイン》、《トレストの密偵長、エドリック》等色々使ってみたがそんな中で手に馴染んだ《無限のエルシャ》の雑感を記録しておこうと思い執筆した。

Elsha of the Infinite / 無限のエルシャ (2)(青)(赤)(白)
伝説のクリーチャー — ジン(Djinn) モンク(Monk)
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
あなたはいつでもあなたのライブラリーの一番上のカードを見てもよい。
あなたは、あなたのライブラリーの一番上からクリーチャーでない呪文を唱えてもよい。これによりあなたが呪文を唱えるなら、あなたはそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
3/3

ジェスカイのハゲ。女性らしい。そこまで使い込んでいないので基本的には先行研究に従った。

土地30
フェッチ×9
デュアラン×3
ショック×3
基本土地×3
雲海
焦熱島嶼域
灼陽大峡谷
統率の塔
マナの合流点
真鍮の都
禁忌の果樹園
産業の塔
色あせた城塞
発明博覧会
宝石の洞窟
古えの墳墓

マナ20
0
Jweled Amulet
魔力の墓所
オパールのモックス
モックスダイヤモンド
金属モックス
水蓮の花びら
1
魔力の櫃
太陽の指輪
多用途の鍵
2
秘儀の印鑑
印鑑×3
タリスマン×3
厳かなモノリス
Copy Artifact
3〜
スランの発電機
金粉の睡蓮

コンボ11
師範の占い独楽
覚醒の兜
雲の鍵
Thought Lash
変幻の杖
神秘を操る者、ジェイス
霊気貯蔵庫
等時の王笏
劇的な逆転
直観
セヴィンの再利用

妨害18
否定の契約
精神的つまずき
白鳥の歌
ドビンの拒否権
遅延
秘儀の否定
マナ吸収
激情の後見
否定の力
意志の力
偏向はたき
剣を鋤に
水没
摩耗+損耗
サイクロンの裂け目
沈黙
Mistic Remora
リスティックの研究

サーチ11
ギャンブル
悟りの教示者
神秘の教示者
親身の教示者
目くらましの呪文
商人の巻物
Transmute Artifact
作り直し
加工
発明品のうねり
求道者、テゼレット

ドロー8
渦まく知識
思案
長期計画
巻物棚
覆いを裂くもの、ナーセット
意外な授かりもの
Wheel of fortune
時のらせん

その他1
約束の終焉

①搭載コンボ

師範の占い独楽
覚醒の兜
雲の鍵
Thought Lash
変幻の杖
神秘を操る者、ジェイス
霊気貯蔵庫
等時の王笏
劇的な逆転
直観
セヴィンの再利用

基本的には《師範の占い独楽》デッキだ。
《無限のエルシャ》+《覚醒の兜》or《雲の鍵》+《師範の占い独楽》による無限ドローから《霊気貯蔵庫》or《神秘を操る者、ジェイス》でフィニッシュする。

Thought Lash (2)(青)(青)
エンチャント
累加アップキープ ― あなたのライブラリーの一番上のカード1枚を追放する。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年(age)カウンターを1個置く。その後あなたがこの上に置かれている経年カウンター1個につきアップキープ・コストを1回支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
プレイヤー1人がThought Lashの累加アップキープを支払わなかったとき、そのプレイヤーのライブラリーのカードをすべて追放する。
あなたのライブラリーの一番上のカード1枚を追放する:このターン、あなたに与えられる次のダメージを1点軽減する。

度マイナーオタクカード。よくこんなの探し当てたな。デッキを吹っ飛ばしながらマナ加速をばら撒き《霊気貯蔵庫》or《神秘を操る者、ジェイス》を唱える。なるべくフィニッシュが唱えられる状態で唱えたいが、他のプレイヤーのフィニッシュの上から唱えワンチャンにかけ、スタートすることもある。運がよければ勝つ。

・《変幻の杖》
デッキにクリーチャーが入っていないため、デッキを好きな順番に積むことが出来る。マナ加速、《覚醒の兜》《師範の占い独楽》《霊気貯蔵庫》or《神秘を操る者、ジェイス》を積んで勝ち。ただこのカードのためだけに《波止場の恐喝者》を諦めるのは勿体無い気もする。海外のだとクリーチャー入りが主だったのでどちらが良いのかはもうちょい使い込まなきゃ判断つかない。インスタントタイミングで勝てないのはマイナスポイント。

・《直観》
《覚醒の兜》or《雲の鍵》+《師範の占い独楽》+《セヴィンの再利用》で勝ち。

・《劇的な逆転》+《等時の王笏》
搭載しているリストが多かったため採用したがかなり疑問。ジェネラルが無限マナの捌け口になるわけではないため揃えても勝てはしない。ジェネラルを失った場合+独楽で勝てるが言うほど失わないし要らないのでは?ラワンの流行を考えるとありか?

②デッキのメリット
このデッキの最大の利点はインスタントタイミングで勝てる点にある。《閃光》無き今、インスタントタイミングで勝てるデッキはそれだけで貴重、よってこの利点を最大限活かした構築がbetter。
ジェネラルがいる状態で独楽兜を揃えれば勝ちなのでどちらか片方を設置し除去、他家の勝ちの上から掻っ攫いたい。インスタントタイミングでアーティファクトにアクセス出来るカードは下記。

《神秘の教示者》
《悟りの教示者》
《発明品のうねり》
・トップにあった場合
《親身の教示者》
《作り直し》
《Transmute Artifact》

またこれらにアクセス可能な《ギャンブル》、《目くらましの呪文》、《商人の巻物》まで取りこのメリットを最大限活用する構築にした。

③まとめ
強いジェネラルのわりに日本での研究は、あまり進んでいなく勿体無いように感じた。試してはいないが追加の《覚醒の兜》である《人知を超えるもの、ウギン》はありかもしれない。
海外のものもいくつか見たがクリーチャー入りのものが主流なようだ。《波止場の恐喝者》は《偏向はたき》と並び赤を入れる最大のメリットなのでこちらに切り替えた方がいいかもしれない。
使いこめてはいないがもし組む人の参考になると嬉しい。ポテンシャルは非常に高いジェネラルなので研究のし甲斐があると思う。僕はやりませんが…(tundraを持っていないため)

流行に乗っていけ

そんな採用率高くないよねって感じのカードの中から個人的に好きなものをピックアップ。


Dizzy Spell / 目くらましの呪文 (青)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-3/-0の修整を受ける。
変成(1)(青)(青)((1)(青)(青),このカードを捨てる:あなたのライブラリーから、このカードと同じ点数で見たマナ・コストを持つカード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。変成はソーサリーとしてのみ行う。)


青という色はその性質上インスタント、ソーサリー、アーティファクト以外のカードのサーチは苦手である。ニヴに於いてはそんな中エンチャントである《好奇心》を探せる良いカード。このカード自身インスタントサーチで持ってこれるため《好奇心》の枚数を大幅にアップさせられる。前半の効果は概ねインクのシミだが《永遠王ブレイゴ》の《ストリオン共鳴体》による無限を止めたことがあるので稀に使うかもしれない。




Search for Azcanta / アズカンタの探索 (1)(青)
伝説のエンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそれをあなたの墓地に置いてもよい。その後、あなたの墓地にカードが7枚以上あるなら、あなたはアズカンタの探索を変身させてもよい。
Azcanta, the Sunken Ruin / 水没遺跡、アズカンタ
伝説の土地
(《アズカンタの探索/Search for Azcanta》から変身する。)
(T):(青)を加える。
(2)(青),(T):あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚見る。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。


第一面は毎ターン諜報1。スレッショルドで変身。第二面へ。これ単体でも非常に優秀なカードだが真価を発揮するのはトップ操作系のジェネラルか。《永遠神ケフネト》では不要牌は弾きながら後半にはマナ加速+暇な時サーチに変身。プロモ版がオシャレ。




Gush / 噴出 (4)(青)
インスタント
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールする島(Island)を2つ、オーナーの手札に戻すことを選んでもよい。
カードを2枚引く。


このカードを活かせるジェネラルは《パルン、ニヴ=ミゼット》。ニヴ下では0マナ3ドロー+3点振り分けという化け物性能だが、《神秘の聖域》の登場でこれを使いまわせるという役割が増え更に強力になった。




Thada Adel, Acquisitor / 奪い取り屋、サーダ・アデール (1)(青)(青)
伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ならず者(Rogue)
島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
奪い取り屋、サーダ・アデールがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、それを追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。ターン終了時まで、あなたはそのカードをプレイしてもよい。
2/2


序盤のマナ加速から独楽奪ってのドロー、ワンチャンの無限コンボと器用な一枚。自分は《永遠神ケフネト》に於ける追加ターン連鎖中のアドバンテージ獲得手段として愛用しているが、ジェネラルとしてや《トレストの密偵長、エドリック》のようなデッキでも良さそう。




Vedalken Shackles / ヴィダルケンの枷 (3)
アーティファクト
あなたは、あなたのアンタップ・ステップにヴィダルケンの枷をアンタップしないことを選んでもよい。
(2),(T):あなたがコントロールする島(Island)の数以下のパワーを持つクリーチャー1体を対象とする。ヴィダルケンの枷がタップ状態であり続けるかぎり、そのクリーチャーのコントロールを得る。


コントロール奪取はもちろん強力で、不利な盤面もまくっていける。またジェネラルを奪われた場合もサーチから取り返しに行ける。《金粉のドレイク》はサーチ手段が少なく安定しないがこちらは様々なカードからアクセス可能なのでアーティファクトサーチに入った青茶系では有用な選択肢の一枚。





Dragon Tempest / 龍の大嵐 (1)(赤)
エンチャント
飛行を持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、ターン終了時まで、それは速攻を得る。
ドラゴン(Dragon)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。そのドラゴンはそれにX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールするドラゴンの数である。


飛行クリーチャーに速攻を付与し、《ヴァルカスの災い魔》同様のバーンを飛ばす。《ドラゴンの嵐》は基本的にストーム2だと殺しに行けないが、これがあるとドラゴンに速攻付与+《ヴァルカスの災い魔》2枚分の働きをするので《ウトヴァラのヘルカイト》、《世界を溶かすもの、アタルカ》《玉座の災い魔》で勝ち。
また《始祖ドラゴンの末裔》では着地にスタックで《ニコル・ボーラス》に変身すると着地時のバーン、本体のアタックで2人分の手札を全て捨てさせることが出来る。タルキール龍紀伝のストーリーも相まって好きな一枚。




Pir’s Whim / ピールの気紛れ (3)(緑)
ソーサリー
プレイヤー1人につき、あなたは、味方か敵かを選ぶ。各味方はそれぞれ、自分のライブラリーから土地カード1枚を探し、それをタップ状態で戦場に出し、その後自分のライブラリーを切り直す。各敵はそれぞれ、自分がコントロールしているアーティファクト1つかエンチャント1つを生け贄に捧げる。


《ガイアの揺籃の地》ジェネラルでは妨害とクレイドルサーチを同時にこなす一枚。タップインなのは気になるがそれを差し引いても採用に値する。




Wayfarer’s Bauble / 旅人のガラクタ (1)
アーティファクト
(2),(T),旅人のガラクタを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。


最近ワンチャンあるのではと思い出した一枚。効率はニマナファクトより悪いが《無のロッド》系が蔓延する現代においてランパンは貴重。《冷徹の心臓》や《〜のダイヤモンド》まで取ってるデッキでは悪くないと思う。




Mandate of Peace / 平和の執行 (1)(白)
インスタント
この呪文は、戦闘中にのみ唱えられる。
このターン、対戦相手は呪文を唱えられない。
戦闘フェイズを終了する。(攻撃クリーチャーとブロック・クリーチャーをすべて戦闘から取り除く。この呪文も含め、スタックから呪文や能力をすべて追放する。)


《濃霧》+《沈黙》。攻めで使う場合多くのコンボデッキは勝ち手段に戦闘を必要としないためおまけ付き《沈黙》として使え、通ればそのまま勝ちに行ける。《沈黙》は白を使う一つの利点だと考えているため枚数の傘増し可能なこれは評価が高い。




Cephalid Coliseum / セファリッドの円形競技場
土地
(T):(青)を加える。セファリッドの円形競技場はあなたに1点のダメージを与える。
スレッショルド ― (青),(T),セファリッドの円形競技場を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードを3枚引き、その後カードを3枚捨てる。この能力は、あなたの墓地にカードが7枚以上あるときのみ起動できる。


上げた中では比較的有名か。ニヴミゼットに於いて《水辺の学舎、水面院》、《ヴァントレス城》《イプヌの細粒》等のおまけ付き島は基本土地島のメリットを下回ったため全て抜けたがこれだけは別格。スレッショルド達成により三枚ルーティングしつつ稲妻が飛ぶ。《閃光》無き今、多くの上位デッキの勝ち手段は《タッサの信託者》+《Demonic Consultation》になってきておりデモコン解決後信託者スタックで相手対象に打つと殺せたりする。《偏向はたき》で奪えることにこれ書いてて気がついた。




青ばっか使ってるから青ばっかになったw。10選でも結構悩んだし、20選べる某ロン氏は凄いと思った。その前にカードテキストを正しく読む技術を身につけてほしいものだが…



最近海外のEDH動画をよく観ている。そんな中、これらの動画で使われているニヴミゼットの構築が自分の使っているものと、カード選択、ゲームプラン共に多少異なっていることに気が付いた。

https://www.youtube.com/channel/UCYMffqzsFtyN7RsrYQffnzg

https://www.youtube.com/watch?v=5LkzhLSutnM

https://www.youtube.com/watch?v=mwSruOuvsI8&t=1216s

むろんEDHの構築は人によって差異は生じる。しかし海外はこんななのかと漠然とレシピを眺めても自己の成長にはつながらない。そこで海外の構築と自分の構築を比較検討し、それぞれの違いを分析していくことにした。今回比較するのは海外で比較的メジャーだと思われる(だよね?)EDHRECというサイトにあるcEDHニヴミゼットのものを用いた。
自分の構築は以前のブログにて解説した下記のものを用いる。

https://tappedout.net/mtg-decks/niv-mizzet-parun-control-cedh/(海外)
https://ryo1zzet.diarynote.jp/202004292205363618/(自分)

共通個所計66枚
Land(25)
フェッチ8
Volcanic Island
蒸気孔
シヴの浅瀬
滝の断崖
灼熱島嶼域
統率の塔
セファラドの円型競技場

島9

Removal (2)
モグの分捕り
紅蓮地獄

Utility(1)
乱動への突入※海外は《一瞬》だが同型再販なため差異にカウントしない。《乱動への突入》のがイラストが上

Counterspell(10)
否定の契約
精神的つまずき
白鳥の歌
払拭
遅延
マナ吸収
否定の力
激情の後見
意志の力
偏向はたき

Mana(13)
魔力の墓所
モックスダイヤモンド
金属モックス
オパールのモックス
太陽の指輪
魔力の櫃
友なる石
イゼットの印鑑
秘儀の印鑑
独創のタリスマン
Copy Artifact
波止場の激浪者
連合の秘宝

Draw/Selection/Tutor(11)
ギタクシア派の調査
渦まく知識
思案
定業
師範の占い独楽
大慌ての探索
時を超えた探索
神秘の教示者
商人の巻物
Mistic Remora
リスティックの研究

Combo (2)
好奇心
知恵の蛇の目

Stax(3)
墓掘りの檻
呪われたトーテム像
締め付け

1.共通するカードと役割の比較
共通しているのは66枚、実に33枚ものカードが異なっていることが分かった。それではカードの役割ごとの枚数を比較する。

海外
Land(32)
Removal(6)
Utility(4)
Counterspell(17)
Mana (16)
Draw/Selection/Tutor(16)
Combo (4)
Stax (4)

自分
Land(33)
Removal(2)
Utility(2)
Counterspell(12)
Mana (18)
Draw/Selection/Tutor(21)
Combo (2)
Stax (4)
TimeWarp(5)

最も顕著なのは妨害の差だろう。海外は打消し、除去に合計27枚を割いているに対し自分のものは16枚、そのスロットにサーチやドロー、追加ターンスペルを搭載している。
この枚数の差はそのままゲームプランにも影響してくる。海外のものはゲーム序盤盤面のコントロールに徹する。ジェネラルの早期着地はそこまで重要視しておらず、妨害でゲームを長引かせ、隙を見て打消しを構えながらジェネラルを着地させる。それに対して自分のものはニヴミゼットの着地を4ターン目に安定させるように構築している。睡蓮の花ギミックに代表されるように序盤でこれらのマナ加速を目指し、ニヴが出た後の中盤以降を追加ターンや妨害でつなぎコンボを目指す。

前者が後者に勝っている点はジェネラル依存の低さだ。コントロール奪取によってニヴミゼットを取られてしまいそのままゲームエンドというパターンが発生しにくい。また序盤の脅威を弾き続けることによってゲームを長引かせることに長けている。後者と比べて平均的なゲーム速度を落とす力は高いだろう。しかしながらこの戦略には欠点が多いように感じる。そもそもEDHという多人数戦での打消し、除去は強いカードではない。プレイヤーAのカードにプレイヤーBが打消し、除去を打つとプレイヤーA、プレイヤーBがともにアドバンテージマイナス一枚、プレイヤーCDは相対的に得をしてしまうからだ。ひたすら妨害に徹すれば徹するほど、他のプレイヤーにとって都合のいい損な役回りになってしまう。

そこを解消するのがジェネラルニヴミゼットの存在だ。スペルにキャントリップ、除去を付与するこのドラゴンによって発生するやり取りを損せず、いや場合によっては大きくアドバンテージを獲得しつつ行うことが出来る。なのでこのドラゴンを早期に着地させることこそが損な役回りにならない手段なのだ。またジェネラル依存の問題点であるコントロール奪取は、手札で回避できる場面も多い。EDHでよく使われるコントロール奪取は《金粉のドレイク》、《誘惑撒き》等のクリーチャ―、《不実》、《精神支配》のようなエンチャントが主だろう(エムラクールは知らん)。前者はスタックでカードを使い打ち落とす、後者は統率者2020で2枚も加わったピッチスペルで回避可能だ。ジェネラルを早く着地させることこそがこのジェネラルで勝つために必要なことであると感じる。続いてそれぞれのカード選択を比較する。


2.それぞれのカード選択
①Land
海外土地32枚
共通25枚
《山》+1
《真鍮の塔》
《マナの合流点》
《禁忌の果樹園》
《風変わりな果樹園》
《色あせた城塞》
《反射池》

自分土地33枚
共通25枚
《島》+4
《神秘の聖域》
《硫黄の滝》
《古えの墳墓》
《宝石の洞窟》

前者が2色ランドを多く採用しているに対し、自分の方は《神秘の聖域》を活かすマナ基盤となっている。前者デッキ内の赤シンボル15に対し、後者は10であるため赤マナの総数があちらの方が多いためこれが上記のマナ基盤の背景か。
《宝石の洞窟》不採用は意外だった。恐らく序盤を除去や打消しでやり過ごす関係上手札消費を抑えたいのだろう。海外のものは7ドロー系不採用であることも関係していると思われる。

《古えの墳墓》不採用というのは検討の余地があると感じた。確かにニヴミゼットキャストに貢献しないこれを採用するよりは、貴重なマナを消費しない色マナ加速である他の土地に差し替えてもいいかもしれない。2マナ色ファクトを多くとっているリストだといいかもしれないが現状《イゼットの印鑑》、《独創のタリスマン》、《秘儀の印鑑》、《友なる石》の4枚しかとっていないため抜いてもいいかもしれない。

②Removal、Utility
海外Removal6枚、Utility4枚
共通3枚
《金粉のドレイク》
《猿術》
《横揺れの地震》
《水没》
《交錯の混乱》
《応じ返し》
《呪文滑り》

自分Removal2枚、Utility2枚
共通3枚
《サイクロンの裂け目》

自分が計4枚しか採用していないこれらの除去やバウンスを海外のリストだとプラス6枚採用している。《金粉のドレイク》は以前採用していたがサーチ不可、卓によって強さが安定しないといった点が気になり結局抜けてしまった一枚だ。この構築のように《帝国の徴募兵》、《交錯の混乱》を採用しているならいい選択だと思う。もし戻すなら3枚セットか。徴募兵持ってないんだよな・・・。

緑に負けるゲームは一定数あるため追加の紅蓮地獄として《横揺れの地震》はいい選択かもしれない。雑魚狩りだけではなく全体除去としても機能する点は評価できる。入れるならインスタントである《コジレックの帰還》と枠を争うことになるか。エドリック虐待がやはり板。《呪文滑り》は自分の《呪われたトーテム像》に引っかかる点が気になる。自分にも被害及ぼすカードと両立するのあんま好きじゃないんだよね。ここもサーチ可能な上記とセットか。《応じ返し》は使ったことがないが、流石に弱そう。一応今度試す。《サイクロンの裂け目》は必須の一枚だと考えていたがないのは驚いた。商人の巻物等でサーチする場面も多く脅威をまとめて引き飛ばし勝ったことも何度もある。あとイゼット団の透かしがかっこよくfoil映えする。

③Counterspell
海外打消し17枚
共通10枚
《狼狽の嵐》
《紅蓮破》
《赤霊破》
《呪文嵌め》
《神秘の論争》
《誤った指図》
《対抗呪文》

自分打消し12枚
共通10枚
《頑固な否認》
《秘儀の否定》

海外の打消しの多さが如実に表れた結果となった。《呪文嵌め》なんて茜ちゃんのキッチン・テーブルMTG(神。観ろhttps://www.nicovideo.jp/watch/sm32112040)でしかみたことねえぞ・・・。憎き《無のロッド》、《石のような静寂》、《溜め込み屋のアウフ》を消せる点は評価できるか。《頑固な否認》の不採用からはやはりニヴミゼット着地に対する考え方の違いが表れている。枠の問題で抜けてしまった《誤った指図》は戻したいところ。他は取るほどじゃないかな。

④Mana
海外マナ加速16枚
共通13枚
《遵法長、バラル》
《風雲船長ラネリー》
《背信のオーガ》

自分マナ加速18枚
共通13枚
《睡蓮の花》
《水連の花びら》
《火想者の器》
《ファイレクシアの変形者》
《金粉の水連》

海外が《金粉の水連》を取っていないことが意外だった。《魔力の墓所》、《太陽の指輪》、《魔力の櫃》等のマナ加速をニヴに変換するための良い選択だと思うのだが。こっちは《火想者の器》まで取ってるというのに。《遵法長、バラル》の選択は、海外のとにかく序盤は構えるというスタイルに合った良い選択だと思う。個人的にはニヴミゼットのキャストに貢献しないマナ加速はあまり信用していないが、ティムナやエドリック等の殴ることでアドバンテージを生むカードに耐久が増えるのは大きな利点。

反対に《背信のオーガ》はあまり良い選択には思えない。クリーチャーがジェネラルを含め7体と少なくガラ空きになりやすい、そのうえ長期戦を目指すこのデッキにはあまり適していないように思える。もしこのカードを戦場に出したターンにニヴミゼットを唱えようとすると(3)+R+UUUで計7マナかかってしまう。無色マナしか出ないカードが極力抑えられているこのジェネラルにおいてはそこまで無色マナのフィルターは必要ないだろう。出した次のターンにニヴミゼットを出すことを考えると戦場に置いた後一周回してしまうことになるが、一周回すリスクを背負ってまで採用するほどのメリットには思えない。もし刹那的マナ加速を求める場合でもニヴ着地後にはドローに変換可能な《発熱の儀式》、《捨て身の儀式》を選択する方がリスクが少なく、良い選択と思われる。

《風雲船長ラネリー》については検討したことなかったので試してみたいと感じた。2ターン連続で殴れると《連合の秘宝》のように機能し、ニヴ着地後にも継続してマナを稼いでくれる。《暴動の長、ラクドス》で見たことがあったので選択肢に加えるべきだった。

⑤Draw/Selection/Tutor
海外Draw/Selection/Tutor16枚
共通11枚
《帝国の徴募兵》
《手練》
《衝動》
《嘘か真か》
《明日からの引き寄せ》

自分Draw/Selection/Tutor21枚
共通11枚
《選択》
《目くらましの呪文》
《親身の教示者》
《ギャンブル》
《Wheel of Fortune》
《意外な授かりもの》
《噴出》
《発明品のうねり》
《時のらせん》
《宝船の巡航》

《衝動》は純粋に使用感が気になった。2マナインスタントで打つドロー系のスペルの中では、比較的有用な札ではあるので2マナがどれほど響くか、ドローじゃない点が目立つかどうかが採用の分かれ目か。《手練》は《選択》の方がこのジェネラルにおいては優れているように感じる。どちらも見ることが出来るカードは2枚。効果だけを見ると手練の方が両方を見たうえで決められる点から優れているが、ジェネラル着地後の強さに大きく差がある。メインフェイズの1点火力と《ショック》どちらが優れているかは言うまでもない。ここも考え方の差か。

《Wheel of fortune》等の7ドローの有無は前述の《宝石の洞窟》、《水連の花びら》の有無にも影響しているのだろう。確かにEDHにおける7ドロー系は何も考えずに採用できるようなカード群ではない。自分の7枚に対し対戦相手には新たな計21枚を配ることになるハイリスクなカードだ。ここを比較的安全な《明日からの引き寄せ》、《嘘か真か》に変えた選択はありだとは思う。長くなりそうだしここだけ別で整理するかも。
《帝国の徴募兵》は他の項目で触れたのでスルー。何かとセットで採用する札。

⑦Combo
海外コンボ4枚
共通2枚
《二人組の見張り番》
《光り角の海賊》

自分コンボ2枚
共通2枚のみ

勝ち手段の枚数については前回書いたので割愛・・・する予定だったが《光り角の海賊》についての考え方が興味深かったためそこだけ触れる。大まかに要約すると(EDHRECのCombo Glint-Horn Buccaneerの項参照)ニヴより早くキャスト出来て好奇心系と組み合わせれば4枚ドロー、さらにクリーンナップフェイズに致死量のダメージを与えられる可能性がある、また複数回ニヴが除去されたゲームの保険にもなる。1スロットでこれだけの仕事ができるのは大変大きな価値があるというものだ。赤ダブルシンボルが気になり距離を置いていたが試してみようと思った。

⑧Stax
海外妨害置物4枚
共通3枚
《血染めの月》

自分妨害置物4枚
共通3枚
《倦怠の宝珠》

ここはほぼ似通った結果となった。以前《血染めの月》、《基本に帰れ》ともに採用していたが自分に影響を及ぼす場面が思ったより多く、不自由に感じ《倦怠の宝珠》に乗り換えた背景がある。《閃光》禁止後にあまりゲームできていないこともありここは今後の環境の推移次第で再考すべきか。

⑨TimeWarp
海外不採用

自分追加ターン5枚
《時間のねじれ》
《時間操作》
《荊州占拠》
《時間の熟達》
《運命のきずな》

青いEDHなら追加ターンは入る、などとは考えていない。戦略的に必要な《トレストの密偵長、エドリック》《悟った達人、ナーセット》のような本質的に追加ターンがキーになるジェネラル以外だと追加ターンスペルはあくまで数ある選択肢の一つだ。そんな中でなぜニヴミゼットにおいてこれらを採用しているのかというとフィニッシュ手段を探す時間の引き延ばしの為だ。ニヴミゼット着地後のマナが回復した1ターンがこのデッキにおける最大の攻めどころだと考えているためそこを強引に引き延ばすこれらの選択は悪くない。

追加ターンスペルは打ち消された場合、大量のマナを支払いつつ守りを薄くしてしまうという欠点があるが、ここで打ち消し合戦になった場合でもジェネラルによってこちらに分がある状況となる。追加ターン、其の他のドロースペルでごまかしながらフィニッシュ手段まで走りきる。《神秘の聖域》によって追加ターン二回はたやすいためここで走り切りたい。もし失敗した時でもニヴの能力により場は壊滅、手札には打消し呪文と追加ターンを重ねると優位にゲームを進めることが出来る。このことからこれらのカード群を採用している。

3.まとめ
つらつらと海外の構築との比較を綴ってきたが、やはり33枚もの差は、ほぼ別のデッキであると言えるほどゲームプランに差が生まれる。どちらが優れているか、その答えは一概に出すことはできないがこうして比較しそれぞれの利点や欠点を分析し今後に生かすというのは良い試みであると感じた。今回の解析で試したいカードが多数生まれた。一枚一枚きちんと使用感を確かめ、よりよい構築にたどり着きたい。


2日連続デッキ投稿の意識の高さ(最初だけ)

今日はたまに使ってる永遠神ケフネト。

God-Eternal Kefnet / 永遠神ケフネト (2)(青)(青)
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 神(God)
飛行
各ターン、あなたはあなたの最初のカードを引くに際し、それを公開してもよい。これによりあなたがインスタントやソーサリーであるカードを公開するたび、そのカードをコピーする。あなたはそのコピーを唱えてもよい。そのコピーを唱えるコストは(2)少なくなる。
永遠神ケフネトが死亡するか戦場から追放領域に置かれたとき、あなたはこれをオーナーのライブラリーの一番上から3枚目に置いてもよい。
4/5

勝ち筋はトップ固定×ワープ=無限ターン
ケフネトで1人につき6回殴る。地味過ぎだろこのジェネラル…
追加ターンしまくってぐだりによる冷ややかな目線の中走り切る。独楽回しデッキなため実質ベイブレード。ゴーシュート!


土地30
島18
沸騰する小湖
溢れかえる岸辺
汚染された三角州
霧深い雨林
虹色の眺望
セファリッドの円形競技場
イプヌの細粒
神秘の聖域
ヴェントレス城
古えの陵墓
宝石の洞窟
爆発域

マナ加速19
0
水連の花びら
魔力の墓所
金属モックス
オパールのモックス
1
太陽の指輪
魔力の櫃
多用途の鍵
2
友なる石
秘儀の印鑑
思考の器
精神石
青のダイヤモンド
冷気の心臓
厳かなモノリス
Copy Artifact
サファイアの大メダル
3〜
ファイレクシアの変形者
スランの発電機
金粉の水蓮

コンボ11
巻物棚
精神を刻む者、ジェイス
時間操作
時間のねじれ
荊州占拠
水の帳の分離
永劫での歩み
カーンの時間刑離
時間の熟達
運命のきずな
召し上げ

ドロー11
先触れ
選択
渦まく知識
思考掃き
師範の占い独楽
ヴリンの神童、ジェイス
アズカンタの探索
意外な授かりもの
証拠の痕跡
宝船の巡航
時を超えた探索

サーチ10
神秘の教示者
親身の教示者
Transemute Artifact
作り直し
加工
礎石の魔導師
奪い取り屋、サーダアデール
覆いを割く者、ナーセット
発明品のうねり
求道者テゼレット

妨害17
否定の契約
白鳥の歌
秘儀の否定
遅延
交錯の混乱
マナ吸収
否定の力
激情の後見
誤った指図
意志の力
徴用
猿術
蒸気の連鎖
サイクロンの裂け目
ヴィダルケンの枷
Mystic Remora
リスティックの研究

他1
呪文ねじり

はじめまして。神奈川や東京でEDH、モダンをプレイしているものです。2年ほど前MTGをはじめ昨年からEDHの大会等にも足を運びはじめてcEDHというものが少しずつわかってきました。

コロナの自粛期間で暇だし、初心者の頃から火想者→パルンと進化し長く使っているデッキ解説を。
デッキ全体の大まかな動きの解説なので個々のカード説明は必要そうなものに絞った。

①ニヴミゼットの着地とマナベース
②妨害の選択
③着地後の動き
④終わりに


Niv-Mizzet, Parun / パルン、ニヴ=ミゼット (青)(青)(青)(赤)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) ウィザード(Wizard)
この呪文は打ち消されない。
飛行
あなたがカードを1枚引くたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。パルン、ニヴ=ミゼットはそれに1点のダメージを与える。
プレイヤーがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引く。
5/5

激重トリプルシンボル×2という狂気のマナコストだが、レガシーのスニークショーやヴィンテージのオース等の踏み倒しデッキでも《引き裂かれし永劫、エムラクール》、《グリセルブランド》に並んで採用されているMTG最強クラスのフィニッシャー。
EDHパルン、ニヴ=ミゼットはこれを統率者にすえたコントロールデッキである。


デッキレシピ
土地33
沸騰する小湖
霧深い雨林
乾燥大地
汚染された三角州
溢れかえる岸辺
血染めのぬかるみ
樹木茂る山嶺
虹彩の願望
Volcanic Island
蒸気孔
神秘の聖域
硫黄の滝
シヴの浅瀬
滝の断崖
灼熱島嶼域
古えの陵墓
統率の塔
宝石の洞窟
セファラドの円型競技場

島13

マナ加速18
0
水連の花びら
睡蓮の花
魔力の墓所
モックスダイヤモンド
金属モックス
オパールのモックス
1
太陽の指輪
魔力の櫃
2
友なる石
イゼットの印鑑
秘儀の印鑑
独創のタリスマン
Copy Artifact
波止場の激浪者
3〜
連合の秘宝
火想者の器
ファイレクシアの変形者
金粉の水連

妨害22枚
否定の契約
精神的つまずき
白鳥の歌
頑固な否認
払拭
秘儀の否定
遅延
マナ吸収
否定の力
激情の後見
意志の力
偏向はたき
モグの分捕り
乱動への突入
サイクロンの裂け目
紅蓮地獄
Mystic Remora
墓掘りの檻
呪われたトーテム像
倦怠の宝珠
リスティックの研究
締め付け

サーチ6
ギャンブル
神秘の教示者
親身の教示者
目くらましの呪文
商人の巻物
発明品の畝り

ドロー13枚
ギタクシア派の調査
渦まく知識
思案
定業
選択
師範の占い独楽
Wheel of fortune
意外な授かり者
大慌ての探索
噴出
時のらせん
宝船の巡航
時を超えた探索

勝ち手段2
好奇心
知恵の蛇の目

その他5
時間のねじれ
時間操作
荊州占拠
時間の熟達
運命のきずな

①ニヴミゼットの着地とマナベース

このデッキの目標は4ターン目にニヴミゼットを妨害を一枚構えながら着地させ、その次のターンから大量のスペルから盤面の制圧と勝ち手段の取得を目指すことだ。

しかし4ターン目まで土地を置き続け、色の出るアーティファクトを二枚置き、さらに妨害を構えるというのは毎ゲームできる動きではない、何か一枚を引けば出るという保証がされずそれではゲームの勝率が大きくブレてしまう。

これを改善するためのギミックが《睡蓮の花》だ。

Lotus Bloom / 睡蓮の花
アーティファクト
待機3 ― (0)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(0)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
(T),睡蓮の花を生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。

これが初手にあれば4ターン目にちょうどニヴミゼットが出せる。だが一枚のカードなど増えたところでさして可能性は変わらない。
このカードの真髄はデッキから直接出せばかのMTG最強カード《Black Lotus》として機能することだ。

Whir of Invention / 発明品の唸り (X)(青)(青)(青)
インスタント
即席(あなたのアーティファクトが、この呪文を唱える助けとなる。あなたはあなたのアーティファクトをタップして、1個あたり(1)の支払いに代えてもよい。)
あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX以下のアーティファクト・カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。

これをX=0で唱えると《睡蓮の花》がブラックロータスとして戦場に出る。よってこのカードが3ターン目に手札にあれば次のターンにニヴミゼットが着地する。インスタントであるうねりはサーチ手段が複数ありニヴミゼットの着地の可能性を高める。

・神秘の教示者
・商人の巻物
・親身の教示者(→巻物→うねり)
・ギャンブル

これら6枚、もしくはマナファクトによる加速でニヴミゼットが立つハンドをキープする。

・土地の枚数と選択
土地の枚数が絞られることの多いEDHであるが、このデッキは4ターン目まで土地を置き続けたいため33と多めに土地を採用している。

http://rock.world.coocan.jp/mtgculc/ex.html

これによると4ターン目までに土地を置き続けるために必要な土地の枚数は36枚であるが、後半不要牌となる土地をこれ以上増やすよりかはゼロックス理論に則りキャントリップで土地にアクセスしやすくする方を選んだ。

https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0031647/

土地の選択であるが一般的なニヴミゼットのレシピには《マナの合流点》等の5色ランドがよく採用されている。しかし赤マナはニヴのキャスト以外にはほぼ使わず毎ターンダメージを受けてまで採用するほどではないと考える。
エルドレインで登場した《神秘の聖域》を活かすためそれらの枠を全て島にした。基本土地山はうねり→睡蓮の花と動いたゲームで引くと浮くため最低限の1枚採用。


②妨害の選択
統率者が着地すれば盤面制圧力は圧倒的なものだがマナコストの性質上ニヴミゼット着地は早くて3ターン目、平均4ターン目でありこれではcEDH環境では遅すぎて話にならない。

《閃光》が禁止され、環境速度は多少下がったが、ギトラグ、イナーラ、寿司デモコン、緑統率者等速いデッキは依然と存在する。これらに追いつくためにコントロールデッキがとるべき戦略は妨害によってそれらの速度を下げ、こちらの速度を相対的に上げることであるので複数の妨害置物を採用した。

妨害置物はニヴ着地後の相手の動きも大きく遅れるためゲームのコントロールがしやすいのでデッキの性質とよく噛み合っている。序盤における軽いものが好ましいが相手によっては劇的に刺さるためニヴが遅れてでも置く場面はある。

・Mystic Remora
ニヴミゼット着地後だと相手がソーサリーインスタントを唱えるたびに2ドロー2点と概ね打たせないようにできる。維持したままゲームエンドまでいきたい。

・墓掘りの檻
イナーラのコンボ、歯と爪、蘇生、ヨーグモスの意志や死の国からの脱出等強力なデッキの勝ち手段の多くを止めることが出来る。アーティファクトなので発明品のうねりからサーチ可能、よって構えておくと妨害のようにも使える。

・呪われたトーテム像
緑系のデッキや起動型の統率者を軒並み速度ダウンさせることが出来る。こちらのデッキにはこれにかかるカードは入っていないためノーリスクで置ける。

・倦怠の宝珠
ニッサの信託者をはじめとする複数の強カードを止めることができる。極力自分にも影響するようなカードは抜いたが、波止場の激浪者のみカードパワーから残した。

・リスティックの研究
ゲームを数ターン長引かせられるカード。ドローは期待していないが緑の場合マナクリを全滅させることもたやすいため引かせないと動けないというパターンに持ち込ませやすい。

・締めつけ
サーチはどのデッキでも入っているためほぼ全てのデッキを低速化出来る。マナコストは重いが自分は一切被害を受けず周りを弱体化させられるため強力。

・紅蓮地獄
妨害置物ではないが、マナクリを焼くことで速度を抑えることが目的なため役割は近い。エ虐はやり得。

・打ち消し
ニヴミゼットはキャストしてからマナが回復する次のターンからが制圧の本番であり、それまでに除去されてしまっては元も子もない。

ニヴキャストターンである4ターン目に順当に動けた場合の盤面は土地×4と睡蓮の花。
ここで残った1マナで構えられるカード、もしくはピッチスペルを多めに採用。統率者2020様二枚もニヴ新規ありがとうございます。

2マナのものは確定カウンターのみに絞った。打ち消しではないがモグの分捕りはピッチで打て無のロッドに対応できるため採用。

③着地後の動き
着地後の次のターンからがデッキの真骨頂。全てのスペルがキャントリップとクリーチャー虐殺を得る。ドローや追加ターン、マナ加速を打ちながらフィニッシュを目指す。

・勝ち手段
好奇心
知恵の蛇の眼

他に多く入っている構築もあるが勝ち手段は最も軽い好奇心と他人に妨害履かせた後上から勝てる知恵の蛇の眼の2枚に絞った。
3枚目の好奇心である二人組の見張り番はサーチ不可、重い、隙が大きいの三重苦のため不採用。
目くらましの呪文経由で好奇心につながるため実質一枚コンボ枠は6枚(+ギャンブル、目くらましの呪文、神秘の教示者、商人の巻物)でありカードを多く引けるデッキなため少なくは感じない。

サブの勝ち手段は以前、《等時の王笏》《劇的な逆転》の二枚コンボを採用していたがこれらのためにアーティファクトサーチを採用するより1マナキャントリップを採用し、上を目指した方が使いやすいため不採用となった。

3人分のライフ120点はデッキ枚数の問題で削り切ることは出来ない。よってデッキを引き切り《タッサの信託者》や《神秘を操る者、ジェイス》で勝つ、クリンナップフェイズを利用し《光角の海賊》、《無限に廻るもの、ウラモグ》で焼き切るという手段もあるが今回はそれらを採用していない。
それらに枠を割かなくても《時のらせん》によるデッキ回復、ニヴ自身にダメージを与え連鎖を止め、《運命のきずな》で追加ターンを繋げ統率者ダメージで殺す等の手段で勝てるため抜けた。


④終わりに
今回は今現在のニヴミゼットの構築を記したが、これで完成とは思っていない。ニヴミゼットはコントロールデッキである以上その構築は環境に大きく影響されるからだ。
《閃光》亡き後どのように環境が変わっていくのか、それらを追いかけ続け常にデッキを最適化させていきたい。イゼット団万歳